PR・アフィリエイト広告を含みます

Sillage香水コラム / 香りの知識

香りの知識の記事一覧SURVEY READING / SILLAGE EDITORIAL

「モテる香水」は本当に存在するのか|女性調査から読み解く

「モテる香水」で検索すると何十本もの商品名が並ぶ。けれど実際に女性を対象にした調査を読むと、そこに書かれていることと現実には少なからず距離がある。複数の調査データを並べて、この言葉が何を指しているのかを検証する。

ACTION MAP

香りを選ぶ順序

01清潔感洗濯・入浴・髪。最も効く土台
02嫌われる条件の第一位は「強すぎる」
03系統シトラス・ムスクが外れにくい
04銘柄実は最後。影響は最も小さい
「モテる香水はどれか」という問いは、四番目の話から始めてしまっている。

先に押さえる3つ

男性の香水を「嫌い」と答えた女性は5人に1人。ただし「好き」も5人に1人で、過半数は「どちらでもない」だった
「ときめく匂い」の一位は柔軟剤・洗剤で、シトラス系香水のおよそ2倍近い支持を集めている
嫌われる条件はどの調査もほぼ同じ。強すぎること、体臭に重ねること、場面に合っていないこと

01

まず、男性の香水は歓迎されているのか

KADOKAWAが運営する恋活・婚活サイトNOVIOが20〜30代の女性100人に行った調査では、男性の香水について「好き」が20%、「嫌い」が20%、「どちらでもない」が60%という結果が出ています。

好意的に読むなら、明確に嫌っているのは5人に1人で、8割は否定していません。香水をつけること自体がマイナスになる可能性は高くない、と言えます。

慎重に読むなら、積極的に「好き」と答えたのも5人に1人しかいません。過半数は「どちらでもない」、つまり香水の有無そのものは判断材料になっていないということです。

ここが出発点になります。香水はそれ自体が加点要素ではなく、使い方次第で加点にも減点にもなる中立的な道具だと考えたほうが実態に近いでしょう。

02

ときめく匂いの第一位は、香水ではない

日刊SPA!が20〜32歳の独身女性200人に「男性のそばに近づいたとき、思わずときめきを感じるのはどんな匂いか」を複数回答で尋ねた結果が公開されています。柔軟剤・洗剤の匂いが164人、ビターなシトラス系の香水が87人、甘いフローラル系の香水が35人、ほんのりした汗の匂いが14人でした。

一位が香水ではありません。柔軟剤と洗剤の匂いが、シトラス系香水のおよそ2倍近い支持を集めています。

柔軟剤の匂いが好まれるのは、香りそのものの良し悪しというより、それが清潔さの証拠として読まれているからだと考えられます。洗いたてのシャツを着ている、生活が整っている、という情報が匂いを通して伝わる。反応されているのは香料の種類ではなく、その人の状態のほうです。

香水を選ぶ前に、洗濯物が生乾きになっていないか、シャツの襟が黄ばんでいないか、髪や頭皮の匂いが放置されていないか。ここが整っていない状態で香水を足すと、清潔感の代わりにはならず、むしろ混ざって不快な方向に働きます。

03

それでも香水が意味を持つ理由

では香水は不要かというと、そうではありません。柔軟剤の匂いは誰にでも共通の記号で、あなた個人とは結びつきません。すれ違った人の半分から同じ匂いがする。清潔感は伝わりますが、記憶には残りません。

香水の役割はそこにあります。清潔感を土台として確保したうえで、その人固有の輪郭を足すという働きです。

株式会社プラネットの香水に関する意識調査では、昔つきあっていた相手がつけていた香水の香りが街中で香ったとき、匂いだけでその人を思い出したという趣旨の回答が紹介されています。

香りは記憶と結びつきます。これは柔軟剤では起こりにくいことです。短期的な「振り向かせる力」ではなく、長期的な「思い出される力」と捉えたほうが、香水の性質に合っています。

04

女性に好評だった香りの系統

ARINA株式会社が全国の18歳以上200人に行った「女性に好評だった香水の匂い」の調査では、一位がシトラス系でした。爽やかで甘すぎず、少量でも香りが広がるため使いやすいという評価が寄せられています。

日刊SPA!の調査でも、香水の中では「ビターなシトラス系」が最上位でした。甘いシトラスではなく苦味のあるシトラスが選ばれている点も見逃せません。NOVIOの調査でも、好まれるのは爽やかできつくない、せっけんや柑橘の香りだとまとめられています。

三つの調査に共通するのは、シトラスが最も安定して支持されること、せっけんや洗剤を思わせる清潔な香り(ムスク、アロマティック)が近い位置にいること、甘い香りは支持がぐっと下がることです。共通するキーワードは「爽やか」「きつくない」「甘すぎない」でした。

ただし甘い香りを選んではいけないわけではありません。日刊SPA!の調査で甘いフローラル系を挙げた人も200人中35人います。問題は好みの分かれ幅が大きいことで、同じ調査には「似合う人なら嬉しいが、そうでなければ受け付けない」という趣旨の否定的な声も紹介されています。不特定多数と会う場面ではシトラス系、相手の好みが分かっている場面では甘い系統、という使い分けが現実的でしょう。

05

嫌われる条件は、どの調査でも共通している

好かれる香りは人によって分かれます。しかし嫌われる条件は、どの調査でもほぼ同じことを言っています。

第一に強すぎること。NOVIOの調査では、香りが強すぎると不快に感じる女性が多いためつける量に気をつけるべきだと指摘されています。プラネットの調査には、電車の中で香水の強い人がいて気分が悪くなり車両を移った、エレベーターの残り香で気分が悪くなった、といった具体的な体験談が並び、そこに「たぶん本人は気づいていない」という観察が添えられています。

つけすぎている人は、自分がつけすぎていることに気づけません。嗅覚が数分で順応してしまうためです。自分では「ほとんど香っていない」と感じている状態が、他人からは強すぎる状態であることは珍しくありません。

第二に、香りと状態が一致していないこと。体臭や汗の匂いの上に香水を重ねると二つが混ざった匂いになり、香水単体よりも不快度が上がります。第三に、場面に合っていないこと。@DIMEが紹介している調査によると、男性が香水を使う理由の一位は「身だしなみのため」で仕事やフォーマルな場面での使用が多く、女性は「自分の気分を上げるため」が一位でプライベートや非日常の場面で使う傾向があります。この差を知らずにプライベートの感覚で職場に強い香りを持ち込むと衝突が起きます。

06

「モテる香水」より確実なもの

ここまでの調査結果を整理すると、優先順位が見えてきます。

第一に、清潔感の土台をつくること。柔軟剤の匂いが一位だった事実は、香水以前の段階が最も効くことを示しています。洗濯、入浴、髪、衣類の管理。ここが最大の投資対効果になります。

第二に、量を間違えないこと。嫌われる条件で最も多く指摘されるのが「強すぎる」です。どんなに評価の高い香水でも量を誤れば台無しになり、逆に言えば量さえ守れば大失敗はしません。第三に系統を選ぶこと。ここでようやく「どの香水か」の話になります。第四に銘柄を選ぶこと。同じ系統の中でどれを選ぶかは、上の三つに比べれば影響が小さいのが実際のところです。

「モテる香水はどれか」という問いは、四番目の話をいきなり始めていることになります。順番を戻せば答えははっきりします。特定の一本を選べばモテるという構造にはなっていません。けれど、嫌われない条件を満たしたうえで自分に合う一本を落ち着いて選べば、それは十分に「効く」香りになります。

07

参考にした調査

本記事で参照した調査は次のとおりです。NOVIO(KADOKAWA)による20〜30代女性100人への男性の香水に関する意識調査、日刊SPA!による20〜32歳独身女性200人への男性の匂いに関する調査、ARINA株式会社「mellow」による18歳以上200人への女性に好評だった香水の調査、株式会社プラネット「Fromプラネット Vol.118」の香水に関する意識調査、@DIMEが紹介するフレグランスの使用実態に関する調査。

いずれも公開されている第三者の調査であり、Sillage編集部が独自に実施したものではありません。調査対象の年代や地域には偏りがあり、すべての女性の意見を代表するものではありません。傾向を掴むための材料としてお読みください。

DATA

ときめく匂いとして挙げられたもの

ときめく匂いとして挙げられたものの条件別一覧
回答人数(複数回答・200人中)読み取れること
柔軟剤、洗剤の匂い164人清潔さの証拠として読まれている
ビターなシトラス系の香水87人香水の中では最上位。甘くない柑橘
甘いフローラル系の香水35人少数だが無視できない。好みは分かれる
ほんのりした汗の匂い14人限定的。清潔であることが前提

日刊SPA!が20〜32歳の独身女性200人に行った複数回答の調査より。特定の年代に偏りがあり、すべての女性の意見を代表するものではありません。

あなたには、こちら

まず失敗したくない人へ

シトラス系かムスク系を1〜2プッシュ、腰か足首に。調査で最も安定して支持されている組み合わせで、量さえ守れば大きく外しません。

印象に残したい人へ

アンバーやグルマンは当たれば強く残ります。ただし相手の好みが分かっている場面に限り、量は普段より減らしてください。

よくある質問

結局、どの系統を選べばいいですか?

複数の調査で最も安定して支持されているのはシトラス系です。爽やかで甘すぎず、性別や場面を選ばない点が評価されています。次いで、せっけんや洗剤を思わせる清潔な系統(ムスク、アロマティック)。迷ったらこのあたりから始めるのが外れにくい選択です。

甘い香りはやめたほうがいいですか?

やめる必要はありませんが、場面を選ぶという前提が要ります。調査では甘い香りへの支持は少数派で、否定的な声も目立ちます。初対面や不特定多数と会う場ではシトラス系、相手の好みが分かっている場面では甘い系統、という使い分けが現実的です。

香水より柔軟剤のほうがいいということですか?

順序の問題です。柔軟剤が示しているのは「清潔である」という状態で、これが土台になります。その土台がないところに香水を足しても、混ざって逆効果になります。土台を整えたうえで個人の輪郭を足すのが香水の役割です。

つけすぎかどうか、自分で判断できますか?

できません。嗅覚は数分で順応するため、自分の香水の匂いはすぐに感じなくなります。「ほとんど香っていない」と自分が感じている状態が、他人には強すぎることは珍しくありません。量は感覚ではなくプッシュ数で管理してください。

香水をつけていることに気づかれなかったら意味がないのでは?

すれ違いざまに気づかれる必要はありません。会話をする距離でほのかに届く程度が、調査で好まれている強さです。むしろ「近づいたときに初めて分かる」ほうが記憶に残りやすいという性質があります。

読んで、実際に選ぶ。

情報源と編集区分

商品名・濃度・ノート等は掲載商品の公式情報を優先し、使う量・場面・選び方はSillage編集部の判断として区別して記載しています。製品の表示と各施設のルールを優先してください。

この記事について

Sillage編集部が、公開情報と掲載中の商品データを照合して作成しました。詳しい確認方法は編集方針・更新ポリシーをご覧ください。

share / 役立ったら共有

← Sillageトップへ戻る