Sillage / 読み物
COMPAREマルジェラとバイレード、モダンニッチの新世代
2000年代以降に台頭したニッチ。コンセプトはどちらも文学的だが、温度が違う。
マルジェラのレプリカ コレクションは2012年から始まった。各香水に「ジャズクラブ」「レイジー サンデー モーニング」のような場面の名前が付けられ、特定の記憶や情景を香りで再現するという、極めてコンセプチュアルな試み。SNSで「香りでストーリーが浮かぶ」と話題になり、若い世代のニッチ入門の代名詞となった。
バイレードは2006年ストックホルム創業。ジプシー ウォーター(2008)に代表される、文学的で北欧的なミニマリズム。詩的なネーミングと、グレーや白を基調にしたパッケージ設計が、都市的な知性層に支持されている。
マルジェラは「物語の引き金」、バイレードは「静かな佇まい」。前者は若い世代やSNS世代に響き、後者は内省的なファンを掴む。価格帯は近く、どちらも香水好きの2本目以降にふさわしい。