Sillage / 読み物
GUIDE香水のつけ方、適量という正解
香水は「足りない」より「やりすぎ」で失敗する。強さの設計こそ、最初に覚えたい作法。
香水でまず失敗するのは、量だ。自分の鼻はすぐに香りに慣れる(順応する)ため、つけた本人ほど『弱い』と感じてしまい、つい重ねがけしてしまう。だが周囲はそうではない。基本は、オードトワレで1〜2プッシュ、濃度の高いオードパルファンなら1プッシュで十分だと考えておきたい。
つける位置は、体温が高く香りが立ちのぼる場所——手首、首筋の少し下、胸元が定番だ。ただしビジネスや満員電車を想定するなら、あえて足首や腰など下半身につけ、香りをふんわり上らせる方が上品にまとまる。こすり合わせると分子が壊れて香りが変わるため、手首は自然に乾かすこと。
シーンで強さを変えるのも大人の流儀。オフィスや会食では『すれ違ってほのかに香る』程度、プライベートのデートでは『距離が近づいて気づく』程度が心地よい。香りすぎたと思ったら、無香料の保湿クリームを上から重ねると角が取れる。最後に、つけてから外出までは10分ほど置くと、アルコールが飛んで本来の香りで出かけられる。